S.T.A.L.K.E.R. の記録

テクスチャの設定
　前作Shadow of Chernobyl（以下SoC）ではテクスチャの設定はtextures.ltxにありましたが、Clear Sky（以下CS）ではtextures.ltxが無くなり、テクスチャと同名のthmファイルがあり、これにそれぞれテクスチャの設定があります。このthmはSoCのMP SDKにあるActor EditorやLevel Editorで作成できますが、CSでは一部仕様が変更されていて、CSのthmをActor EditorやLevel Editorで読み込む事はできませんが、Actor EditorやLevel Editorで作成したものをCSで使用するの大丈夫そうです。ノーマルマップの変更とかでしたら、thmをバイナリエディタなどで開き指定してあるノーマルマップの名前を変更すれば比較的手間をかけずにいじれそうです。

武器の作成
　結論からいうと現状では完全に作成するのは無理なようです。モーションの作成が正常に出来ませんでした。ちょっと前の記事では出来るだろうとしていたのですが、実際に手をつけてみたら出来ませんでした。もしかしたら何か見落としている箇所があり、そのせいで正常に作成が出来ないのかもしれませんが･･･＾＾；　CSで使用しているモーションファイルがSoCより新しいバージョンになっているようです。この新バージョンのモーションファイルをエクスポートできるプラグインが無いので、

FATAL ERROR

[error]Expression : fatal error
[error]Function : motions_value::load
[error]File : E:\priquel\sources\engine\xrEngine\SkeletonMotions.cpp
[error]Line : 162
[error]Description : <no expression>
[error]Arguments : Old skinned model version unsupported! (dynamics\weapons\wpn_svd\wpn_hand_svd_hud_animation.omf)

stack trace:

というエラーがでてしまいます。omfファイル自体もSoCのSDKにあるActor Editorでエクスポートした物はそのままでは使用できず、バイナリエディタで一部修正しないと駄目だったりとするので、CS用のSDKがリリースされない事には先には進まなさそうな感じです。GSCはSoCの時と同様にMultiPlay SDKのみリリースを予定しているらしいですが、Crysisみたく充実したドキュメントが必要とはいいませんが、ある程度の仕様の説明ぐらいはしてほしいなぁ…。

　ゲームラボ10月号（9月16日発売）のMOD秘宝館というコーナーでSTALKERのMOD紹介の記事を書きました。ページ数の都合上ほんのお障り程度の紹介ですが、これをきっかけにしてSTALKERのMODにどっぷりはまってくれる人がいるといいなぁ。興味を持たれた方は是非書店へどうぞ。

　Clear Skyでのキャラ作成がどうなのか調べてみました。骨が幾つか増えた程度で構造はShadow of Chernobylとほぼ同じでした。なので、Clear Skyでもキャラ作成はいけそうです。ラグドール時の動作を修正すれば問題ないのかな。現状は間接部の制御がうまくできていないので、死亡時に変な風に手足が折れ曲がってしまったりしています。

　そういえばモデル作成はできても、新規にキャラクタをゲームに追加するのはどうやるのだろう…。ぱっとみ既存のキャラクタと同じ動きをする物ならできそうですが、全くの新規にモーションやらなんやらやったりするのは出来るのかなぁ。人間とか作るより新しいクリーチャー作成した方がプレイ時の幅がひろがりそうだし。というかマップ作成した方が一番遊べる要素が増えていいのですけどね。まぁ、あまり手広くやると自滅しそうなので何かやるにしても既存の何かを改変とかになるのかなぁ。

　Clear Skyの武器作成ですが、新規にモーションを追加するようなタイプの武器モデルの作成は、Shadow of Chernobylよりややこしくなっていそうです。Clear Skyでは武器と手のモーションが別になっており、使用する手のモーションの指定が手のモデルにあります。新規にモーションを追加した場合、全ての手のモデルに新規追加したモーションデータを使用するよう設定しないといけないみたいなので面倒臭そうです。また、この手のモデルデータはconfig設定ファイルのltxみたくメモ帳などで簡単に開いて編集できないので、いくつかのMODでマージする場合、面倒になるかもしれません。まぁまだClear Skyで作成していないので正確なことはわかりませんが、いろいろと面倒でなければいいなぁ。

STALKER Clear Sky : model test
http://www.youtube.com/watch?v=VXxBKtZ2zZQ

　テクスチャ作成に飽きてモーションを作成中…下のリンクで射撃とリロードの様子を見ることができます。まだ不自然な感じでアレですが、これからちまちまと修正していく予定です。よーく見るとマズルフラッシュの後にハンマーとシリンダーが動くという不自然な動作になっています。STALKERの仕様上、発射のタイミングを弄る事が出来ないので、まぁしょうがないという事で。

　Clear Skyで武器モデルの作成が出来るかどうか少し検証してみました。武器モデルの構造は変更されており、Clear Skyではモデルデータとモーションデータが分かれていて、さらにモデルデータでも銃のモデル、手のモデルと別れているので、既存のモーションを使い回す場合は銃のデータだけ作成すればすむので手間が省けそうかもしれません。ただ、使い回すモーションデータときちんと同期をとるのに新たな手間がかかりそうな気もしますが。まぁ一応モデルデータをのっけるだけなら作成は可能でした。左の画像のClear Skyとあるのがそれです。

　前作　Shadow of Chernobyl　にあったモデル変換のツール（OGFを分解して別のフォーマットに）はClear Skyでは使用できませんでしたが、OGF作成は問題なさそうでした。モーションデータであるOMFの作成が問題なければClear Skyでも武器モデルの作成はいけそうな感じですが、細かい検証はしていないので不明です。OGFをばらして中の構造や設定がちゃんとわからないと、そこでまた手詰まりになってしまうんですよね。というか、ちゃんとしたシングル用のSDKはリリースされるのでしょうか？＾＾；

Sturm Ruger GP100 - motion test
http://www.youtube.com/watch?v=LWThl3FsOVA

　懲りずに再度STALKERでキャラのインポートが出来るかやってみたところ、当たり判定や物理演算の設定がおかしいなどの不具合があったりと完全ではありませんが出来ました。もう少し検証をしていきたいところですが、GP100の制作が出来なくなってしまうので（現にここ数日中断してしまってます＾＾；）、これの続きはGP100の制作が終わってからやりたいと思います。ClearSkyも同じような仕様だといいなぁ。

　検証に使用したのはnkintaさん作のKorinモデル。なんだか検証用に毎回拝借してる気がする＾＾；　いいかげん自前の女体モデルを用意しないと…と思うも作成するのが面倒な思いが強く、いつまでたっても出来ないという。

　STALKERの骨に無理矢理あわせたので肩やわきのあたりがおかしいですが、まぁここはインポート出来るかどうかの検証という事で適当に…。適当すぎてアレだったので既存のモデルをベースに使用し頭の部分だけ取り替えてみる。Korinの頭とWolfの頭を差し替えてみました。ついでフェイシャルアニメーションにも対応（といっても口、目、瞼だけしか動きませんが）させてみました。

　モデルの流用で一部改変とかならそれ程手間はかからないかなぁと思ったのですが、ogfをsmdに変換したときに全てのリジッドな頂点になってしまっているので、結局、自分で調整しなければならないから、少し楽になっている程度なのかなぁ。

かわいくなったWolfさん
http://jp.youtube.com/watch?v=hbaGSEP_4x8
肩が変だよKorinさん
http://jp.youtube.com/watch?v=98OJqv15ZYI

英語だと、gosuke
カタカナだと、ゴスケ
ひらがなだと、ごすけ
漢字だと、伍助

　2chのSTALKERスレや意見箱から頂いたメッセージで「正しい読み方は？」「gosuke？gousuke？」など質問がありましたが、正しくは上記の通りになります。通常使用しているのは英語のgosukeの方になりますので宜しくお願いします。